2025.02.01 - Hakkousha便り
Hakkousha便り 2025年2月号
春が待ち遠しい時期になりましたね。
風邪が流行っておりましたが、皆様、体調はいかがでしょうか。
季節の変わり目です。
風邪など引かれませぬよう暖かくして、お身体大切にお過ごしくださいね。
【共生の法則 大切なことはすべて腸内細菌が教えてくれた】光岡知足
<第1章 腸内細菌が教えてくれること>
『感情が暴走することで争いが生まれる』
誤解をしないでほしいのは、善玉菌を「良い行いをする人」と重ね合わせ、
皆さんに勧めているわけではないということです。
良い行いというのは、決して堅苦しい教条的なものではなく、自分らしく振舞えている状態と言っていいものです。
自分自身がそうであれば、まわりにそうなりたいと思う人が増え、
その数が一定の割合になれば、組織全体も変わると思いますが、
それは押し付けによって生まれるわけではありません。
とりわけヒトの場合、他の生物より脳が遥かに発達しており、感情が複雑になる分、そこには様々な軋轢も生じます。
菌はただあるがままに存在し、それが結果として、宿主であるヒトに良い影響や悪い影響をもたらすわけですが、
ヒトは感情を増幅させることで無用な争いが生じることがしばしばです。
「不正な行為」「狡猾な行動」「強圧的な態度」放置しておけば腐敗がどんどんと進んでしまいます。
他の動物は本能で歯止めがかかりますが、ヒトはしばしば暴走し、調和は取り戻せない程に乱れていきます。
悲観的になる人もいるかもしれませんが、
「たとえそうであっても、すべての人が悪に染まってしまうわけではない」という点です。
「発酵の素」は、まさに、お腹に棲む微生物のバランスを自然に整える腸内環境の場つくりを得意としております。
発酵型の土づくりを育んで参りましょう。
※「排除せずに、競争せずに、しなやかに強く」
腸内細菌に生涯を賭けた研究者光岡知足氏が語る人生を発酵させる生き方の哲学を月に一回、お届けしています。