コラム

Hakkousha便り 2024年9月号

朝夕の風に秋の訪れを感じる季節となりました。
夏の疲れが現れる頃です。
お腹に棲む微生物さんと共に、
健やかさで穏やかな日々をお過ごしくださることをお祈り申し上げます。

【共生の法則 大切なことはすべて腸内細菌が教えてくれた】光岡知足
<第1章 腸内細菌が教えてくれること>
ー腸内フローラはヒトの社会の縮図ー
研究生活を通じて見えてきたのは、菌たちの生態系である腸内フローラのありようは、
一個の小宇宙であると同時に、人間社会の縮図のようにも映ります。
そこでカギとなるのは、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の割合です。
一つの目安として、
これらの菌が「2:1:7」の割合で共生している時、宿主であるヒトの腸は健康を保つことができると考えています。
言い換えるならば「全体の2割が善玉菌に変わるだけで腸という小宇宙の調和は保つことができる」
ということです。
いくら善いものであっても、すべてをその善いものに変えてしまう必要はありません。
構成する大部分が善とも悪ともつかない、
どっちつかずの菌であったとしても、それが良い働きを邪魔するわけでもありません。
悪いものが存在していたとしても必ず悪影響を及ぼすとも限りません。
大事なのは、あくまでも全体のバランスです。
善いものの存在がわずかであっても、それがある段階を超えた時、その影響は全体に及んでいくのです。
「発酵の素」は、お腹に棲む微生物のバランスを自然に整える腸内環境の場つくりを得意としております。
発酵型の土づくりを育んで参りましょう。
※「排除せずに、競争せずに、しなやかに強く」
腸内細菌に生涯を賭けた研究者が語る人生を発酵させる生き方の哲学を月に一回、お届けしています。

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