コラム

Hakkousha便り 2024年8月号

青空と白い入道雲のコントラストが美しい季節がやってきました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
暑い日々、発酵型のお腹を育み、微生物さんを仲良く、
健やかさで穏やかな日々をお過ごしくださることをお祈り申し上げます。

【共生の法則 大切なことはすべて腸内細菌が教えてくれた】光岡知足
<第1章 腸内細菌が教えてくれること>
ーゼロからスタートした腸内細菌研究ー
培養法も含めすべて自分で仮説を立てて検証し、答えを出していかなくてはなりません。
「パイオニアは孤独」といわれたものですが、
それは研究者冥利につきる、とても幸運なことだったと思います。
人は自ら創造できる自由が与えられた時、その責任の大きさに戸惑うものですが、
私はそれを辛いと感じたことがありません。
様々な困難はありましたが、心はつねにワクワクしていました。
かなり難易度の高い嫌気性の菌の培養が課題になり、何度も工夫を重ねることで、
最終的に独自の「プレート・イン・ボトル法」を考案、
培養がとても容易になり、これと並行して「多菌株接種同定装置」の開発も手掛けました。
腸内細菌のおおよその生態が見えてくるまでに20年近くの歳月がかかりましたが、
自らが携わってきた研究分野が「腸内細菌学」として樹立されたのは、この時期だったでしょう。
研究の集大成となる「腸内細菌の話」という本を出し、予想外の反響が得られました。
※「排除せずに、競争せずに、しなやかに強く」
腸内細菌に生涯を賭けた研究者が語る人生を発酵させる生き方の哲学を月に一回、お届けしています。

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■開催に当たっての条件

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