コラム

Hakkousha便り 2023年9月号

虫の音に秋の訪れを感じる季節となりましたが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
お腹の中に棲む微生物さんと共に、くれぐれもご自愛くださいますように。

<抗生物質をむやみに飲まない>
腸内細菌に悪影響を与えるもう一つの化学物質があります。それは抗生物質です。
抗生物質は、風邪や中耳炎、食中毒などの感染症にかかった時に医師から処方されます。
風邪のほとんどはウィルス性のものです。
ウィルス感染に対し、抗生物質は無力にもかかわらず、長い間乱用されてきました。
しかし、体にとってこれほど危険なことはありません。
抗生物質を飲むと、腸内細菌の数を減らし、腸内フローラに混乱が生じます。
そうなれば、外から入ってくる病原菌に対する抵抗性を弱め、免疫力も落ちます。
現在、抗生物質に二次感染を防ぐ働きはないこともわかってきます。
体に生じる風邪の症状は、免疫細胞が病原体を排除する際に起こる炎症です。
「この辛さは、腸内細菌と免疫細胞が闘ってくれているおかげなのだな」と、
ゆったりと体を休めていれば数日で治る風邪も多いのです。
また、普段から「発酵の素」を料理に活かし、美味しく食べながら、
発酵型のお腹を育み、腸内フローラを大切にする生活を送っていただければ、
むやみに風邪を恐れる必要はないのです。

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