2023.11.01 - Hakkousha便り
Hakkousha便り 2023年 11月号
氣がつけば日脚もめっきり短くなり、冬の訪れを感じております。
寒さに向かう季節。お腹の中に棲む微生物さんと共に、くれぐれもご自愛くださいますように。
<キノコ、海藻、ニンニクは毎日食べよう>
キノコも積極的に食べたい食材です。主成分であるβーグルカンはフィトケミカルの一種であり、
強力な抗酸化作用を持ちます。
加えて、免疫賦活(ふかつ)作用という特筆すべき薬理作用があります。免疫細胞のマクロファージを刺激して、
T細胞の活性を高め、免疫力を強化します。
がん予防にも効果を期待できる食材です。βーグルカンは水溶性なので、
味噌汁などに入れた場合、汁にしみ出しています。汁まで飲み切るようにしましょう。
キノコの安い時にまとめ買いをし、石づきを落として小分けし、容器に入れて冷凍します。
キノコは冷凍すると、旨味成分が増えます。
特にシイタケはおすすめの食材です。「精力をつけ体によく、風邪を治し、血行を良くする。」
と中国・明の時代の医者はいっています。
西洋でも不老長寿の力があると重宝されていました。
干ししいたけを常備しておき、日常的に食べましょう。戻し汁にも旨味成分がたっぷりしみ出ています。
海藻も毎日食べておきましょう。ヌメリ成分はフコダインというフィトケミカルです。
抗がん、コレステロール値の低下、血圧の低下、抗ウィルスなど
多くの整理機能を持つことが明らかにされています。腸内細菌も活性化します。
さらに免疫力の向上に効果が高いのはニンニクです。生のまま食べると抗がん、抗ウィルスの作用が、
加熱調理すると血圧の低下、血流改善などの作用が期待できます。
これらの食材の薬効をスムーズに取り込み、免疫力に必要な腸内細菌が元気でバランスの良い状態は、
腸が糠床のように発酵していることが要になります。
発酵の素をお召し上がりいただき、発酵型のお腹を育みますように。