コラム

Hakkousha便り 2024年6月号  

夏に向かう季節ですね。
皆さま、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
天候不順の折、発酵型のお腹を育み、微生物さんを仲良く、
健やかさで穏やかな日々をお過ごしくださることをお祈り申し上げます。

【共生の法則 大切なことはすべて腸内細菌が教えてくれた】光岡知足
<第1章 腸内細菌が教えてくれること>
ー無数の腸内細菌をどう見分けるか?ー
腸内細菌の研究は、当時はほとんど手つかずの領域で、学問的な土台などなきに等しい状況でした。
ヒトや動物の腸内にどんな菌が棲んでいて、どんな影響を与えているのか?確たることは、
何もわかっていなかったからです。
菌は、その形状によって球菌、桿菌(かんきん)、
それらが連なった連鎖球菌、連鎖桿菌、ブドウ球菌をはじめ、Y字、V字、T字の形をしたコネリ菌型、
螺旋状のラセン菌などに分けられます。
こうした形状のほかに、
発育温度、分解する糖の種類、ガス産生の有無、
グラム染色の結果好気性か嫌気性かなどを検査項目にあげました。
菌の性質をもとに進化の系統樹の中に当てはめて行くと学名が得られます。
培養技術が確立されることで、菌が一つひとつ発見されていき、
現在ではビフィズス菌だけでも30種類以上、
このうち10種類がヒトの腸内に常在していることが明らかになりました。
※「排除せずに、競争せずに、しなやかに強く」
腸内細菌に生涯を賭けた研究者が語る人生を発酵させる生き方の哲学を月に一回、お届けしています。

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