コラム

  • 2021.05.01

Hakkousha便り 2021年 5月号

【除菌活動に熱心になっていると感染症や食中毒にかかりやすくなる】
日本人の免疫力が総じて低下しています。病原体に対する抵抗性が著しく落ちてしまっているのです。
なぜでしょうか?最大の原因は、腸内細菌を軽んじる生活習慣にあると私は考えています。
腸内細菌は、宿主の腸の中でしか平穏に生きられない生物です。
宿主が病気になったり、死んでしまったら、自分も死ぬしかありません。
だからこそ、腸の中にいて、宿主の体が元気でいられるよう多くの働きをします。
体調が安定していれば腸内環境も良好となり、自らがすみよい状況が築かれるからです。
私たち宿主は腸内細菌によいエサをあげる。お返しに腸内細菌は体によい働きをするというように、
人と腸内環境は五分五分の関係を築きながら進化してきました。
ところが人間は身勝手にもその関係を断ち切ろうとしています。
感染症の病原体を恐るあまり、薬剤を乱用して身の回りの菌を排除しようと懸命です。
それによって有益な微生物にも悪影響を与え、関係を変えてしまったのです。
『排除ではなく、共生という考え方。』
発酵の素は、お腹を発酵型の環境を育むことで、
人と腸内細菌の良好な関係性と健やかで平穏に生きていけるベースが現れ、免疫力を高められます。

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