2024.12.01 - Hakkousha便り
Hakkousha便り 2025年12月号
今年最後の師走の季節。
寒気いよいよ厳しい頃となりました。
お腹に棲む微生物さんと共に、
健やかさで穏やかな日々をお過ごしくださることをお祈り申し上げます。
【共生の法則 大切なことはすべて腸内細菌が教えてくれた】光岡知足
<第1章 腸内細菌が教えてくれること>
『善いものがほんの少し増えるだけでいい』
「腸内フローラは社会の縮図である」と言いましたが、私という個人の中にも善の要素があれば、
悪の要素もあります。
日和見な要素もあり、そのバランスの中で生きています。
悪玉菌が増殖すると腸内フローラが腐敗していくように、自分の心の中に悪が増殖していけば、
心が腐敗するでしょう。
そして、心の腐敗した人が増えれば、社会も腐敗していきます。
かといって、そうした悪をすべて排除し、良いものだけを残そうとしても全体が調和するわけではなく、
かえって歪な状態になるはずです。
それよりも、その環境を良い方向に変えていくことを考えてください。
善玉菌が増えれば、日和見だった菌の中に変化が現れ、多くの日和見菌は日和見のままかもしれませんが、
生存環境は改善され、腐敗は発酵に切り替わります。目指すとするなら、環境づくりこそ大事なことです。
「発酵の素」は、まさに、お腹に棲む微生物のバランスを自然に整える腸内環境の場つくりを得意としております。
発酵型の土づくりを育んで参りましょう。
※「排除せずに、競争せずに、しなやかに強く」
腸内細菌に生涯を賭けた研究者光岡知足氏が語る人生を発酵させる生き方の哲学を月に一回、お届けしています。